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- 多可町菜の花エコプロジェクトとは
私たちの想い
多可町菜の花エコプロジェクトは、加美区観音寺、箸荷、門村、杉原、中区西安田、八千代区中野間の多可町6集落からなる団体です。菜の花栽培による美しい景観づくりと循環型農業の確立を目指すために発足いたしました。
現在は、観音寺村と門村の2か所でで菜の花とそばの二毛作を行いながら、菜種油やそば、千のしずく米など特産品の販売を行っています。
ひょうご安心ブランドとして認められた特産品を全国の方々に通販でお届けし、多可町の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。
豊かな自然と美しい菜の花畑、そして本当に安心して食べられる特産品がある兵庫県の多可町をどうぞよろしくお願いいたします。
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農作物を人間の食料や家畜の飼料とし、家畜の糞尿などをたい肥に土を耕して新たな農作物を作る…といった一定の地域内で起こるサイクルのことを循環型農業と呼びます。
化学肥料や農薬に頼り過ぎず自然の生態系の力を活かした有機質肥料中心の農業なので、安心・安全で地球環境にも優しい栽培法です。当プロジェクトでは、菜の花から搾油した菜種油の廃食油を回収して、トラクターなどの機械の燃料にリサイクルする資源循環サイクルを実現しています。
まずは特産品の販売を通して地域を活性化させていくことで、より多くの方に循環型農業の良さを知っていただくことがプロジェクトの目的です。
特産品へのこだわり
多可町菜の花エコプロジェクトの特産品は「ひょうご安心ブランド」として県より認定を受けています。
これは人と環境に優しい栽培方法で育てた品だけが認証される、兵庫県独自の食に関するブランドです。
また、平成29年度にはそばの元となるそばの実が、自然を活かした地域らしさのある商品として「五つ星ひょうご」に選ばれました。
そばや千のしずく米(コシヒカリ)は、播磨地域最高峰の千ヶ峰のふもとを流れる杉原川の伏流水で育てています。
栽培期間中は農薬不使用で、肥料は鶏ふんなど有機質のものを中心に使うことで安全性を高めています。収穫後には独自の検査を実施し、しっかりと確認してから加工・販売を行っています。
また、農作で出る廃棄物や菜種油に加工する際の油かすまで、肥料と飼料に再利用する「エコ」の精神を大切にしています。
パスタ、うどん、ラーメンの3種類の米粉麺は特定アレルギー27品目不使用なので、環境だけでなく人にも優しい特産品です。
- 4月上旬は桜が、中旬から下旬にかけては菜の花が見頃になります。一面が黄色く染まる満開の菜の花畑を見に、毎年たくさんの方で賑わいます。
5月には田起こしをして、田植えを行います。たい肥には化学肥料は一切使用せず、有機質肥料で土壌環境を整える循環型農業で栽培しています。
- 菜の花が咲き始めてから約2ヶ月後が菜種の収穫時期です。収穫する際のトラクターには、バイオディーゼル燃料という菜種油の廃油を再利用しています。刈取った菜種は乾燥させて、搾油所へと運びます。
7月は手作業で菜種を選別していきます。「なたねの菜っちゃん」は菜種100%で化学薬品を使わずに「釜炒り圧搾法」という方法で油を抽出しています。
菜の花畑との二毛作なので、菜種の収穫後にはそばの種まきを行います。種まき後は水分量が多いと芽が出てこないため、土を乾燥させます。発芽したら雑草の除去をして丁寧に畑を管理します。
- 黄金色の稲穂が垂れ下がってきたら稲刈り時です。
千のしずく米は、そのまま食べても「もちもちしていて甘みがある」と好評の兵庫県産コシヒカリです。独自の検査を行い、安全性を確認したお米だけを出荷しています。
10月には稲に続いてそばの実の収穫も行います。
年越しそばにもピッタリの当プロジェクト自慢のそばです。
- 次の年の春に向けて、観音寺村の畑に菜種の播種植えを行います。地元の小学生が菜の花栽培を体験しに来ることもあるので、苗植え用の畑も用意しておきます。
そして年が明け、1月14日か15日には正月に飾った門松やしめ飾りなどを持ち寄って燃やします。多可町菜の花エコプロジェクトの一年の無病息災と豊作を祈って火祭を行います。